どうしてキャンピングカーを購入してしまったのか2007/1/15

あなたの思い出の場所はどこですか
 唐突ですが、うちの奥さんはテレビのサスペンスドラマが好きです。わたしも好きなので、一緒に良く見ます。ありがちなラストシーンは犯人が思い出の場所に行き、主人公に説得され、全てを話した後に、警察が到着するパターンです。
 そこでふと思ったのですが、わたしの思い出の場所はどこか、と言うことです。わたしにはまったく思い当たる場所がありません。だいたい家族で以前よく行った場所とかですが、わたしの場合、家族で出かけた記憶があまりありません。
 うちの家は専業農家でしたから、あまり家を空けれないとういことや、家に車が無かったので、出かけるにもバスや汽車を利用しなければいけないということもあったと思います。また、私は末っ子ですが、姉たちと年齢が離れているので、家族で出かけたときの写真は、私が覚えていない、小さなころの写真ばかりです。
こどもと思い出を作りたい
 わたしには二人の娘がおります。「一緒に付いてきてくれるのは、今のうちだけだよ」、とよく言われます。子供が一緒に付いてきてくれる間に、いろんなところに行って、いろんな体験をさせてやりたいと思っています。とくに私は田舎育ちなので、山、川、海で、汚れたり濡れたりを気にしないで、いっぱい遊んでほしいと思ってます。
お試しキャンプ
 まだ、テントも買っていませんでしたし、いきなり貸しテントも不安だったので、キャンプ場でキッチンやトイレはついていない、ログキャビンを借りて、一泊してみることにしました。あまり天気は良くなかったのですが、とりあえず雨は降っていないし、せっかく予約したので、買ったばかりのテーブルやイスを持って出かけました。
 あまごのつかみ取りは水を抜くまで、まったくつかめませんでしたが、子供はよろこんでくれました。買ってきたお肉とつかみ取りのあまごを焼いて食べる為、テーブル、イス、ターフを準備して、炭を熾し、これからというときに大雨です。小さなターフだったので、雨が吹き込み、4人は座っていられないので、子供と奥さんをログキャビンに非難させました。事務所に聞いたら、ログキャビンの中で調理は禁止ですが、食べるだけなら良いといわれたので、わたしが外のターフで肉とあまごを焼いて、ログキャビンの中で、奥さんが子供に食べさせるという、バケツリレーのようになってしまいました。やっと全て焼き終わったときには、子供は寝ていました。結局次の日も停電するほどの落雷と、どしゃ降りの雨で、まったく遊べませんでした。
 キャンプ場は予約が必要だし、ログキャビンを借りるだけで、チェックインとチェックアウトの時間が決まっているのも、違和感がありました。あんな落雷や大雨の中でテントを片付けるなんで、とても出来ないと思い、テントを買うのはやめました。
テントは無くてもデイキャンプ
 日帰りでも、近くならバーベキューをしたり、川遊びをさせたりは出来ると思うので、近くの市営のキャンプ場に下見に行ってみました。
 ここのキャンプ場は駐車場から、距離が有るまたいなので、わたしと子供だけ降りて見ることにしました。バーベキューをしているグループや、川で水遊びをする家族連れでにぎわっていました。水着を着た子供が川で遊んでいるので、うちの娘も遊びたくて仕方ないようです。服が濡れなければ遊んでいいと言ったのですが、それて済む訳も無く、ビショビショです。
 わたしが奥さんに怒られたのは、言うまでもありません。
車に温水シャワーが積めたら
 結婚する前は、ひとりで海に遊びにいっていたので、水でならシャワーが浴びれるようにシャワーやポリタンクは用意していました。もちろんシャワーのある設備の整った海水浴場に行けばいいのですが、わたしのお気に入りの海水浴場はシヤワーは無料ですが、温水ではありません。子供の着替えは車の中で出来るのですが、暖かいシャワーを浴びせてあげることはではません。
 車に温水シャワーが積めたら、どこの海でも、川でも、こどもを遊ばせてやれるのですが、どう考えて無理があります。
車にトイレがあったら
 子供が小さいと、いつトイレにいかなれればいけないか、予想ができません。高速道路では、どこでも止まるわけには行かないので、サービスエリアやパーキングエリアでトイレに行かせるようにしてはいましたが、それでも突然「トイレ」と言い出します。近くにサービスエリアやパーキングエリアがあればいいですが、全然無いときは、とりあえず近くのインターで降りて、料金所の事務所でトイレを借りたこともあります。渋滞中ではなかったので良かったのですが、それからは夜、子供が寝ている間に移動したり、下道を通るようにしたりしていました。
 組立式の簡易的なトイレを買いましたがが、車の中でどうやって使えば良いのか、困ってしまいます。
トイレと温水シャワーの付いた車がありました。
 トイレと温水シャワーが何とかならないかと、インターネットをさ迷っていると、トイレと温水シャワーの付いた車を見つけました。それがキャンピングカーでした。今の車にトイレと温水シャワーを積むことはできませんが、トイレと温水シャワー付きの車に買い換えることは出来ます。
 こんな車があったら、どこでも子供を遊ばせてやれると思いました。それにわたしの趣味の渓流釣りは、トイレの問題があり、奥さんを誘うことが出来ませんでしたが、一緒に行けるのではないか、わたしが一人で釣りに行ったときも、シャワーで汗を流してから帰ることが出来るなど、いろいろ想像が膨らみます。
問題は価格
 キャンピングカーは欲しくても、価格的に高価な車です。キャンプをするわけでもないのに、キャンピングカーを買う必要があるのか、とも思います。もし買うとしても、どこで買えば良いのかさえ分かりません。いままで車屋さんにキャンピングカーが置いてあるのを、見たこともありません。
 インターネットで調べてみると、わりと近くにキャンピングカーを専門にあつかっているお店がありました。ホームページには、新車や中古車のいろいろなキャンピングカーがありました。ワンボックスをベースにしたキャンピングカーは安くありました。しかし、寝る為の設備は充実していますが、トイレと温水シャワーが付いている車はありません。トイレと温水シャワーが付いているキャンピングカーは大きくて、中古でも高価です。
 ホームページをときどきのぞくようになって、2ヶ月くらい経ったときだと思います。トイレと温水シャワーが付いて98万円のキャンピングカーがありました。10年も前の中古です。でもこの価格なら買えないこともないと思いました。
初めてのキャンピングカー屋さん
 見るだけと言いつつ、奥さんと子供を連れて、キャンピングカー屋さんに行きました。
 キャンピングカー屋さんでは、キャンピングカーの各部について、分かりやすく説明していただきました。キャンピングカーがどんなものかも、よく分からない状態だったので、装備については、分からないことだらけです。
 お目当ての98万円のキャンピングカーも、もちろん見せていただきました。エントランスドアから入って、まず驚いたのは、天井の高さです。車の中の窮屈な感覚がありません。あまり広くない室内ですが、天井が高いだけで車内というより、室内といった印象でした。さすがに10年だっているので、それなりの使用感がありました。でも、トイレ&シャワー室は思ったより広くて、十分使えると思いました。
 しかし、残念ながらこの車は商談が進んでいて、もう何回もメールのやり取りを重ねた方が、近々見にこられるそうです。
 98万円のキャンピングカーが買えないので、隣の300万円以上する車を見ている私に、奥さんが98万円のキャンピングカーがキャンセルになったら買ってもいいと言ってくれました。
 せっかくなので、新車のキャンピングカーなども見せてもらい、キャンセルになったら電話いただけるように、連絡先を伝えてから、あきらめて帰ることにしました。
 そのとき奥さんは、絶対にキャンセルにはならないと思っていたようです。
 
キャンピングカー屋さんから電話
 キャンピングカー屋さんに行ってから数日後、キャンピングカー屋さんから電話いただきました。商談を進めていた方がキャンセルになったという連絡でした。ほとんどあきらめていたので、びっくりしましたが、後日キャンピングカー屋さんに行って聞いたところによると、もっと大きなキャンピングカーにしたいということだったようです。その後、もう一度キャンピングカー屋さんに行き、購入を決めてきました。
 購入を決めたキャンピングカーはパートタイム四駆だったので、スタッドレスタイヤに交換してもらいました。キャンピングカー屋さんの話では、キュンピングカーは走行距離が伸びないし、スピードを出す車でもないので、別にスタッドレスタイヤを用意するより、一年中スタッドレスタイヤのキュンピングカーが多いそうです。現状のタイヤの溝が少なく、納車のときに新品タイヤに交換予定だったそうで、普通タイヤとスタッドレスタイヤの差額分で交換していただきました。
 
初めてのキャンピングカー
 キャンピングカーが家にやって来ました。納車の時には装備の説明や、メンテナンスについて、説明していただきました。全てが始めてなので、説明していただいたことを、全て覚えていられるか自信がなくなるほど、いろいろな装備の説明と注意事項がありました。
 車の部分はエンジンオイルの交換など、メンテナンスは普通の車と同じです。しかしキャンビングカーには普通の車にはない装備がたくさんあり、その種類によって操作方法もメンテナンスも違うようです。
キャンピングカーを使用してみて
 キャンピングカーを使用してみての感想ですが、運転しての感想は、ベースがタウンエーストラックなのですが、タウンエースバンに乗っていたこともあり、違和感はありません。デリカワゴンに乗っていたこともありますが、デリカワゴンより小回りがきいて運転しやすいように思えました。駐車場も屋根が無ければですが、だいたいどこの駐車場にも収まりました。ただ、2000ccのノンターボのディーゼルエンジンは、高速道路で100km/h以上出すと、尻の下にあるエンジンがうるさくて、助手席の奥さんと普通の声で話しが出来ないほどです。坂道はスピードが落ち、坂道は常に譲るところを探していました。一番困ったのは、対面通行の自動車道です。70km/h制限ですが、坂道では70km/h出ないときもあり、譲ることもできないので、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。キャンピングカーを購入するなら、ディーゼルならターボ付きか、ガソリンエンジンがお勧めです。
 
キャンピングカーの改良
 10年前の車を中古購入したわけですから、あちこち錆もありましたし、プラスチック製の部品は劣化していました。購入してから錆を落としたり、パテ埋めしたりして、ホームセンターで買ってきたスプレー缶で塗装しました。また、ベースの車はトラックなので、窓は手動でした。パワーウインドや、集中ドアロックを取付けて、だいぶ普通車並みになりました。
 足回りも当初はロールが大きく、高速で大型トラックに抜かれただけで、ハンドルを取られましたが、リヤのショックを交換してから、ロールも減りました。
キャンピングカーの買換え
 ベースが10年前のトラックなので仕方ありませんが、助手席はリクライニング機能がありませんでした。少しは角度が調整できればよかったのですが、まったく角度が変えられません。長距離の移動で、奥さんの腰痛が悪化してしまいました。これではせっかくのキャンピングカーですが、長距離の移動は出来ません。小ぶりで使い勝手が良いキャンピングカーでしたが、買換えを検討することにしました。
キャンピングカーの買換えの条件
1、金額
 前車のキャンピングカーが安く購入できたのですが、やはり新車で購入するほどの余裕はありません。
2、大きさ
 家の駐車スペースに屋根がないので、高さの問題はありませんが、全長は5m以内でなければ、家の前に止めることが出来ません。
3、シート
 助手席のシートが長距離移動で疲れないこと、これが今回の買換えの一番の目的ですから。
4、装備
 子供が小さいので、いつトイレに行きたいと言いだすかわかりません。トイレが有った方が安心です。海や川にあぞびに行くために、温水シャワーもほしいです。
5、パワー
 出来ればもっとエンジンの大きな車が理想です。坂道をストレス無く走れたら、言うことありません。
6、面倒見てもらえるお店
 キャンピングカーは普通の中古車屋さんに並んでいることもありますし、個人売買で購入すると安く手に入れることもできます。しかし、購入後のメンテを考えるとキャンピングーの修理が出来るところで購入した方が安心です。全国にキャンピングカー屋さんはありますが、出来るだけ近いお店で購入したいところです。
アストロタイガーとの出会い
 家から一番近くて、前車のキャンピングカーを購入したお店のホームページを見てみると、中古キャンピングカーの中にアストロタイガーが有りました。全長が5m以内で、4300CCのガソリンエンジンはパワーに問題ありません。装備も必要以上に整っています。
 ネットと検索すると、同じタイプのキンピングカーにお乗りの方が、ホームページを開いておられたので、シートについて聞いてみると、シートはフルリクライニングは出来ないことが分かりましたが、問題ないようです。キャンピングカー屋さんに電話して、次の土日に見せてもらうことにしました。キャンピングカー屋さんに行くまでにネットで色々なタイプのキャンピングカーを調べてみましたが、全長が5m以内でトイレとシャワー付きは種類が少ないようです。
 
アストロタイガー購入
 キャンピングカー屋さんで実際に見てみると、10年前の車なので、それなりに汚れもあり、壁紙がはがれていたり、錆もあります。4駆ではありませんでしたので、ソリ遊びには使えないかもしれません。前車より幅が広く、左ハンドルなので運転も心配です。
 でも、奥さんに助手席に座ってもらいましたが、シートはゆったりしていて良いようです。子供は前車のバンクが荷物置きで、あがれませんでしたが、今回はバンクベットなので、バンクにあがって大はしゃぎです。
 他に選択肢が無いので、購入を決定しました。4駆ではありませんがソリ遊びに行くのも年に2回ほどなので、別の車で出かけようと、我慢しました。もっと新しい年式の車が良いのですが、金銭的な事情で已むを得ません。
アストロタイガーを使用してみて
アストロタイガーは大きなエンジンのおかげで、坂もらくらく登ってくれます。もちろん座席は乗り心地良く、長時間の移動でも、奥さんの腰痛が出ることはありませんでした。当初左ハンドルなので、センターラインに沿って走るのは難しく、ついついセンターラインよりに走ってしまいましたが、車線の左側を基準に走ることで、センターラインを踏むこともなくなりました。
アストロタイガーのここが◎
前車はエンジンが座席の下で、ディーゼルだったので、会話に支障があるほどうるさかったのですが、タイガーは前車より静かです。
前車は坂道70km出ないときがありましたが、タイガーは良く走ります。坂道も全然問題ありません。
アストロタイガーのここが○
前車よりは収納が増えました。
電子レンジはとても便利です。
FFヒーターはガスなので、メンテナンスフリーです。ガソリンや軽油のFFヒーターのように、月一で動かす必要はありません。
アストロタイガーのここは△
シートは良く長距離でも疲れにくくなりましたが、助手席で奥さんが眠くなったとき、助手席がフルリクライニング出来ないのが難点です。
タイガーには、リヤヒーターがありません。FFヒーターはありますが、走行中にフロントのヒーターだけでは、広い室内を暖めることができません。後ろの席の子供には、毛布で我慢してもらってます。
バンクベットは寝袋引きっぱなしでも良いですが、寝る前のダイニングベットの片付けが面倒です。リヤベットの有るキャンピングカーにあこがれます。
シャワー室は狭いです。
バンクベットの高さも、もう少し有ったほうが良いです。
FFヒーターはうるさいです。温度設定出来ますが、ONかOFFなので、夜中に点火すると目が覚めます。
ガソリンや軽油のFFヒーターは連続使用でも、一晩4Lくらいらしいのですが、ガスは2kgのボンベを一本以上使います。近くのガス屋さんで1本1100円ですので、一晩の光熱費が1100円以上かかる場合があります。
ここは×
タイガーには、リヤクーラーがありません。ルーフエアコンはありますが、走行中に後ろの席は扇風機で我慢してもらってます。
燃費が悪いです。高速では7km/L前後ですが、町乗りは4km/L前後の時もあり、旅費の中でガソリン代の割合が大きくなってきました。
オナンの発電機はうるさいです。P泊が多いのですが、道の駅や高速のサービスエリアで使えません。
つづく

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